悪魔野郎と天使くん
「お前、いつから瞬の連絡先知ってたんだよ」
「今日だよ。交換したの」
「あっそ」
ええ?
「ちょっと貸せ」
またあたしの携帯ですか?
「勝手に見ないでよー」
「見たって何もねーだろ」
「うわひどー」
あたしにだっていろいろあるのー
あたしは再び手を進める。
あとはこの、読みかけの本を棚に直すだけ。
なんだけど…
か、かなり…届かない…
「悪魔くん、届かないよー…」
「あー??」
って!聞いてないし!!
あたしの携帯で何してるんだか。
背伸びしても足りない。
もう放り投げちゃおうか?
あたしはそう思いその本を投げ飛ばした。