ショコラlove 短編集1完結
パチッ
目が覚める。まだぼんやりしてるけど感じる視線。それに抱きしめられているこの状況が両想いになれたことを現実だと教えてくれる。
「夏樹?なんでみてんの?」
「かわいいから。」
相変わらずさらっというな。
「もしかしてずっと?」
「うん。それよりさ、俺聞きたいこといっぱいあるんだけど。」
それよりって……恥ずかしいわ。まぁいい。
「ん?」
「なんでここ来なくなったの?俺毎日待ってたのに。」
「それは、ですね……。夏樹が……私のこと嫌いだと思ったから……。」
「なんでそーなるんだ。あんだけ可愛い可愛いって言って押してたのに。」
「わかんないよ。そーだ。私からも。」
うん。恥ずかしいけどもうやだから……。