ショコラlove 短編集1完結
「ねぇ。またここに真琴に会いに来ていい?」
「夏樹くんが私に?よくわかんないけどいいよ。あっここに私がいるの誰にも言わないでね。」
「夏樹って呼んでくれたらいいよ。」
「うっうー……夏樹……。」
男子を下の名前で呼ばないから緊張するけど甘党なのを隠さなきゃと格闘して、やっといった。
「うん。いいこいいこ。」
頭を撫でられて、また顔が赤くなる。らしくない。しかもそんなかわいい笑顔で笑われたら……。本当に調子がくるう。
夏樹とは初対面なのに何でもペラペラ話しちゃうし、らしくない自分が顔をだす。
きっと夏樹の魔法だな。
ほらメルヘン。魔法ってメルヘンだし。
「夏樹のバカ。」
「えっいきなり?!ショック。」
そうして私達はそれぞれの教室へともどっていった。