ショコラlove 短編集1完結


「なんで、俺はかわいいとおもうけどな。」

「……へっ?」

間抜けな声を出してしまって、顔が熱くなるのを感じる。

「ほら、赤くなったり。やっぱかわいい。」

「うっうるさい。」

生まれてからかわいいなんて言葉を私に使ったのは菜々以外いない。

そりゃ照れる。対処の仕方が分からなくてうるさいといった私をよそに彼は楽しそうに笑っていた。

彼の笑顔はよく見かけるけど、この笑顔は初めて見る感じでなぜかうれしかった。


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