クールなイケメン男子に惚れてしまって
「取りあえず玉城は帰ったんだし、2人だけでやろうよ」




あいつの声で何とか冷静さを保った私は、ゆっくりと席に座った。




それと同時に楓に怒りを覚える。




一体何なのだ。
何を企んであんな行動……。




楓がこれといった用事がないのは分かっていた。
休み時間の時私の隣で、帰っても暇だなー。やる事なんにも無いよー。なんて言ってたんだもん。




絶対わざとにきまっている。




深いため息が勝手に出た。




……それにしても、ここからどうすればいいの?




まず男と二人きりになりたくないのに。楓のせいで。




片目であいつを見ると、別に楓が居なくなったのを特になんとも思ってないようだ。




平然と椅子に座っている。




私とあいつの席は向かいどうしだけど。




それでも。




何だか膨大に緊張してしまう。




ずっと……いや。かれこれ男と関わってきてなかったから余計にかもしれない。




――そんなこんなで今に至る訳だけど。




全然落ち着けなかった。




まず、男といる自分に恥ずかしかった。




何でこんな事してんだろうって思う。




今すぐ無かったことにしてしまいたい。




「……なあ。これはどうやって?」




そんな私の気持ちをよそに、平然とあいつは私に喋りかけてきた。




私の気持ちも知らないで……。




でも。




私は教えるって言ったんだ。




一応最後までその使命は果たさなければいけない。




気をしっかり持って最後までやりきよう。




そう密かに胸にしたためる。
< 53 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop