203号室で暮らそう
陽景くんの言葉に、お父さんは振り返る。

「そうか。……まあ、私も新婚生活を邪魔されたくないしね」
 
この方が、麗華さんの旦那さんになるひとなんだ……。
 
そうか、何だか納得。
 
素敵なひと同士、惹かれあったって感じ。
 
私にとって、素敵な殿方は、陽景くんだけど……なんてね。

「うん。俺、この子と、新婚生活するんだ」
 
――ええっ?
< 213 / 219 >

この作品をシェア

pagetop