双姫 Ⅲ
「おぉ〜怖いなぁ。」
「ふざけてないで渡しなさいよ!!」
『真綺!どうして?
お母さんと会った事なんてないでしょ…?』
「一度もないわよ?
でも、私には『双姫』に復讐しなきゃいけない
理由があんのよ!!」
復讐しなきゃいけない理由?
「わいもそこに引っ掛かったんや。
面識ない『双姫』になんで拘(こだわ)るのか。
戸籍見たら一発で分かったけどな〜?」
こ、戸籍?
え……それって見て良いものなの?
「人の個人情報を許可無しに……。
渡さないなら力ずくて捕えるだけよ!」
気付くとイカつい男達が周りを囲っていた。