双姫 Ⅲ


『さ、流石にこれはヤバいんじゃ?』


「大丈夫や、襲って来たりせんよ♪
全員わいの手下やから。

誰かコイツ縛っといてや〜。」


「はい、若。」


黒髪で片目を隠した男の人が
地面に倒れている男達を縛り上げていく。


「ど、どういう事!?
確かに私の手下達を配備させてたのに!」


これには真綺も驚きを隠せない。


「自分の手下の顔くらい覚えなあかんなぁ?

時間を掛けてわいの手下達と入れ替えとったん。
気ぃ付かんかったか……??」


「やってくれるじゃないの……。
人の計画をここまで踏み躙るなんて!」


『真綺、どうしてそこまで『双姫』に
お母さんに拘(こだわ)るの?』


復讐って…。


「アイツは『双姫』は私の大切な人を奪った!

だから、私はあの女の大切にしているものを
全部奪ってやるのよ!!」


「そうはさせないわ。」


この声は!


『お母さん!?』


その後にはお父さん達『双覇』『神龍』も居た。


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