社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「今季このまま売上伸ばせば、今年の社長賞も圏内だぞ。頑張れよ」
後ろから深沢部長の声が聞こえた。
「そうですよね。一度は取りたいと思ってるんで、今回取れるなら取りたいですね」
「そのために、明日から馬車馬のように働けよ」
「それは勘弁してください」
そんなふたりのやり取りをみて、会場が笑いに包まれた。
ふたたび、部屋に音楽が流れ始めるとマイクを奪いあうようにしてみんなが歌い始める。成瀬も本当に楽しそうだ。
「じゃあ、俺帰るから、若林これで払っておいて」
「えっ……いいんですか? こんなに」
渡されたのは諭吉さんが三枚。
「余ったら、この女性陣をもっと静かなバーに出もお連れして。悪いな蓮井。せっかく来てくれたのにぜんぜん話もできなくて」
「お気遣いなく。奥様がお待ちなんでしょう」
「言うなってば。俺の威厳がなくなるだろう」
そうは言うものの奥様の話をするときの、深沢部長の顔はいつも嬉しそうだ。それだけ幸せな日々を過ごしているんだろう。
「引き留められると嫌だから、こっそり帰るな。あとは頼んだぞ。若林」
「はい。お疲れ様です」
部下にもきちんと気を遣える上司だ。スーツを身に着けて部屋の外に出るとすぐにスマホを取り出して電話をしていた。
後ろから深沢部長の声が聞こえた。
「そうですよね。一度は取りたいと思ってるんで、今回取れるなら取りたいですね」
「そのために、明日から馬車馬のように働けよ」
「それは勘弁してください」
そんなふたりのやり取りをみて、会場が笑いに包まれた。
ふたたび、部屋に音楽が流れ始めるとマイクを奪いあうようにしてみんなが歌い始める。成瀬も本当に楽しそうだ。
「じゃあ、俺帰るから、若林これで払っておいて」
「えっ……いいんですか? こんなに」
渡されたのは諭吉さんが三枚。
「余ったら、この女性陣をもっと静かなバーに出もお連れして。悪いな蓮井。せっかく来てくれたのにぜんぜん話もできなくて」
「お気遣いなく。奥様がお待ちなんでしょう」
「言うなってば。俺の威厳がなくなるだろう」
そうは言うものの奥様の話をするときの、深沢部長の顔はいつも嬉しそうだ。それだけ幸せな日々を過ごしているんだろう。
「引き留められると嫌だから、こっそり帰るな。あとは頼んだぞ。若林」
「はい。お疲れ様です」
部下にもきちんと気を遣える上司だ。スーツを身に着けて部屋の外に出るとすぐにスマホを取り出して電話をしていた。