社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「すごい。結構器用なんだね。驚いた」
「“結構”は余計だろう」
座敷の下で成瀬が足をのばして私をつついてきた。
「もう、やめてよ」
「あはは。油断しているお前が悪い」
それはいつもの私たちだった。出会ってからずっと同期としてやってきた私たち。
私の一方的な成瀬への思いで、私が壊しそうになった自分たちの関係がやっと元にもどりつつあることが嬉しかった。
まだ私は片思いを卒業できていない。けれど……卒業はもう諦めた。きっとあきらめようと思ってもできない。この笑顔を近くでみているうちは。
「おい、どうかしたのか?」
声をかけられて、ぼーっとしていたことに気がついた。
「ん、なんでもないよ」
私はごまかす様に鉄板の上にある、成瀬がひっくり返したお好み焼きをコテで押さえた。
「おい、押さえるなよ。不味くなる」
「そうなの?」
「そうそう、ひっくり返したらじっと待つんだ」
私の手からコテが取り上げられた。
「今日は俺がやるから、お前は食うの専門な。最近ちょっとがんばりすぎだから、俺様がねぎらってやる」
「うん、ありがとう」
素直にお礼が言えた、これだけでも成長したと思う。
「ほら、焼けたぞ」
丁寧に刷毛でソースを塗ると、鉄板に落ちたソースがジュワっと音をたてて、香ばしい匂いが漂った。
「“結構”は余計だろう」
座敷の下で成瀬が足をのばして私をつついてきた。
「もう、やめてよ」
「あはは。油断しているお前が悪い」
それはいつもの私たちだった。出会ってからずっと同期としてやってきた私たち。
私の一方的な成瀬への思いで、私が壊しそうになった自分たちの関係がやっと元にもどりつつあることが嬉しかった。
まだ私は片思いを卒業できていない。けれど……卒業はもう諦めた。きっとあきらめようと思ってもできない。この笑顔を近くでみているうちは。
「おい、どうかしたのか?」
声をかけられて、ぼーっとしていたことに気がついた。
「ん、なんでもないよ」
私はごまかす様に鉄板の上にある、成瀬がひっくり返したお好み焼きをコテで押さえた。
「おい、押さえるなよ。不味くなる」
「そうなの?」
「そうそう、ひっくり返したらじっと待つんだ」
私の手からコテが取り上げられた。
「今日は俺がやるから、お前は食うの専門な。最近ちょっとがんばりすぎだから、俺様がねぎらってやる」
「うん、ありがとう」
素直にお礼が言えた、これだけでも成長したと思う。
「ほら、焼けたぞ」
丁寧に刷毛でソースを塗ると、鉄板に落ちたソースがジュワっと音をたてて、香ばしい匂いが漂った。