今夜、君にラブロマンスをささげよう。
そんなだから、志月さんとお付き合いする女性っていったいどんな人なのかという話はこの学園内で常に持ちきり。
きっとすごく綺麗で優しくて、お料理もお勉強もなんでもできちゃう女性なんだろうなって……。
かく言うわたしも今日の正午までは他の女子たちと同じようにこんな話をしていたりする。
ーーだったわけなのだけれど……。
(ああ……どうしよう)
ごめんなさい。志月さんの彼女。
……わたしになりました。
「ごめんね、待たせてしまって。会議が長引いてしまった……」
「そ、そんな。め、めめめっ、めっそうもございませんです!」
(ひ~ん、お願いだから謝らないでくださいっ!)