フラワーガーデンへようこそ〜優しい愛をあなたに〜
「…一人暮らしをするならまだしも、男と同棲なんて、認めると思うのか?」

いつも穏やかで優しい父が、初めて、かすみを怒った表情で見つめている。

「…お父さん、西園さんとは、真剣にお付き合いしてるの。軽い気持ちで、同棲を決めたんじゃないの」

「…かすみ、お前は、あまり付き合った事がないから、血迷ってるだけだ。考え直せ」

「…お父さん」

「…私も、かすみさんと、真剣にお付き合いしているつもりです」

二人の会話に割って入ったのは薫。

父は、相変わらず不機嫌な表情で薫を見る。

「…かすみさんとの結婚も真剣に考えた上で、同棲したいと思っています。一生私の傍にいてもらいたいから、同棲して、私がどんな人間なのか、かすみさんに知ってもらいたい…どうか、一緒に住む事を認めて下さい」

薫の本心を知って、かすみは嬉しくて泣いていた。そんなに自分の事を真剣に考えていてくれたなんて、思っていなかったから。

…しばらくの沈黙の後、父は溜息をついた。

「…お父さん、お願いします」
「…かすみ」

「…はい」
「週末には帰って来い。…それが、同棲を許す条件だ」

「お父さん!…ありがとう!」

かすみは父に抱きついた。
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