バウンス・ベイビー!


「嫌なんだ。気になるんだよ、お前が平野と話してるの見ると」

「はあ」

 イマイチ言ってることが判らなくて、私は首を傾げる。風が冷たくて、中に戻りたいなと思いながら。リーダーは目を細めて、風に髪を乱されながら言った。

「・・・うーん・・・俺もしかして、お前が好きなのかも」

 ――――――は?

 今回は、速攻で言われたことを理解した。

 何だってーっ!?

 目をむく私の前で、フラフラのリーダーはうーんと言いながら片手で頭をかき回している。

「酔っ払ったなあ~・・・。ま、何だ、多分、そうだろうって思うだけ。だから嫌なんだろうな、藤と平野が何かしてるの見るの」

「え。・・・ええ?リーダー、大丈夫ですか?言ってること判ってます?」

「おー多分なー。しかし寒ぃな・・・戻るぞ、藤」

 多分て何だ!多分て!激しく突っ込みたかったけどそれは何とかのみこんで、私は先にたち店のドアを開ける。

「ええと・・・はい。そうですね、そうしましょう!」

「あー、これ明日俺、大丈夫かなあ~」

「しっかりして下さいよリーダー。そこ、段差ありますよ!」

 私は努めてしっかり者の役割をした。だってリーダーがリーダーがリーダーが今!!私を好きかもって言ったのだから!かも、だけど、かも!


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