幸と不幸と浅葱色~儚く散る桜の様な命なら~
足を紐で拘束され天井から吊るされる。逆さまに見える土方の顔は面白い玩具を見つけた子供のようだ。
気に食わない。きっとこれから拷問されるのだろう。
水の入った桶が下に置かれる。
土「命が惜しいならちゃんと考えて答えろ。まずお前の名と出身を言え」
主「相手に名を聞く時はまず自分から。常識でしょ」
土「お前に名乗る必要はない」
主「なら私も名乗るつもりはない。どのみち殺されるのなら名を聞いても名乗っても意味はない」
私は思ったことしか言わない。
だって話せば殺すんでしょ?
誰の記憶にも留まることのない名を名乗って何になるの。
惨めなだけでしょ。