本を片手にあなたと恋を



ドリンクバーを頼んだ美桜は、真央と二人で飲み物を取りに行く。




「真央ー。今度、たっぷり真央の恋話聞かせてもらうからね。」



ドリンクのボタンを押しながら美桜が言った。



「えー、話すことないしー。」


同じく、ドリンクを継ぎ足す真央が答えた。


「真央、モテそうだもん。あ、幼馴染みの二人がせっかく居るんだからいろいろ聞いちゃえばいいのか 。」



そう言って自分で頷く美桜を、真央は慌てて止める。




「ダメ、それは絶対ダメだから。」






真央がこんなに慌ててるのは珍しい。

ちょっと、気になるな。






そう思いつつも、美桜は


「じゃあ、やっぱり今度くわしく聞かせてね♪」


とだけ言って、席に戻った。



拓海たちは、中学の頃の話をしていたようで、


「体育祭の時、俺リレ選だったよね? 拓海が覚えてないとか言うんだよ?」


興奮したようすの和樹が真央に問い詰める。

真央が頷き、


「二人ともアンカーでめっちゃ競いあってたねー。」

と言うと、和樹も頷き、



「そうそう、アンカーだった。最後、拓海に、抜かれて負けたけど…。」



と一気に落ち込む。


そのあとは、中学の頃の話や、部活の話で盛り上がった。
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