本を片手にあなたと恋を

☆☆☆☆☆

金曜日の夜の興奮を持ち越したまま、月曜日の朝を迎えた。


朝、ホームルームが始まる前に1組に向かう。


本返したいし、何より話したいな



そんなふわふわした思いで、1組の教室を覗く。


あ、いた。


拓海の姿を見つけた美桜は声をかけようとしてためらう。


友達と話してるみたい。


まだ、教室にいる人は少なかったけれど、


拓海は4、5人の男女となにやら楽しそうに話していた。


輪の中心にいる拓海に何だか心がざわつく


ちょっとの間突っ立っていたけれど、ふと不審者みたいな自分が恥ずかしくなってきて急いで自分の教室に戻る。


勢いで1組に行ってしまったけれど、よくよく考えると鈴木くんとは図書室でしか会っていないのだ。


それに、たくさん人がいた。


真央のクラスにはちょくちょく話に行くけれど、それでも少し緊張する。

もともと、ほかのクラスにはいったり人を呼び出したりすることには慣れてないんだ。


それだけじゃないけど。


あの雰囲気の中で割り込むのは無理だ。


真央に頼んだら、一緒に来てくれるかな。

< 43 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop