信じろよ、俺のこと。



「…………ごめんな。」


ゲストルームに入って貴樹が言った。


…………そういえば、

あたしが眠る前も貴樹は謝ってた。



「俺、信じろって言ってたのに

柚夏を裏切るようなことした。」



「…………でも、計画だったんでしょ?」



「そっちじゃない。

女の方。」



「あぁ、そっちね…。

あたしと付き合ってるとき

毎日あんなことしてたの?」



「……………………。」



「なにも言わないってことは

そういうことだよね。」



さすがに、あれはショックだった。

今でも許すことができないのは

そのせいだろうな。



「ごめん、言い寄られて…

蓮斗の妹で断れなかったんだ。」



「うん、聞いた。拓斗くんから。」


それでも…嫌なものは嫌なんだ。



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