仲間ってなんだろう

「本当に、今夜1度きりの復活です。

明日からはまたそれぞれ別のグループ、個人として活動して行きます。


これからも応援、よろしくお願いします!!」




3人が頭を下げると、観客の間から不満を訴える声が一気に上がった。




「え~!なんで!?」




「また3人で歌ってよ!!」




「せっかくまた1つになれる機会なのに!」




観客達の言うことも最もだった。




「……これが答えか。」




正樹と仁も少し淋しく思った。



3人はドラマでほとんど元通り仲良くなったように2人には見えていた。




「ちょっと淋しいですけど、本人達が決めたんだから僕達は応援するだけですよね。」




「まぁな。あいつらの道はあいつら自身が決めないと。」




「ごめんなさい!」




次に美那の声が響いてみんなまた静かになった。




「私達もとっても悩んだんです。

だけど、また3人で一緒にやっていくには私達は時間が空きすぎました。」




そんな美那の言葉にみんな静かになった。




「デビューする時に描いていた夢を、今の中途半端な私達が汚しちゃいけないと思いました。

それがみなさんの期待に応えられないことは分かっています。

申し訳ありません。」




美那がまた深く頭を下げると、少し沈黙があってまた観客達はざわざわと動き出した。




「私、応援する!」




誰かがそう言うと、他の観客達もそれに合わせて笑顔で頷いた。




「頑張ってね!」




「今日目に焼き付けて帰ります!」




そんな声を聞いて沙羅とMinaとHarukiは笑顔になった。




「ありがとうございます!」




沙羅の声にみんな静かになった。



みんな、笑っていた。




「これが、私達の最初で最期の歌になります。聞いてください。」





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