仲間ってなんだろう

「『Starlight』!」




そんな声が響いて登場した3人はそれぞれマイクを持った。



予定では3人が歌うのはデビュー曲で本人達の名前がそのままついた「Starlight」だ。




「……すぐ歌いますかね。」




「いや。」




正樹の言葉に仁は首を振った。




「ここで、3人のこれからの答えが発表される。

1曲しか歌わないんだからそれを先に話すだろう。」




「……ドラマの完成発表で大きな衝撃がありましたからね。

それと同時に再結成の噂まで流れて。」




仁の言葉通り、3人がマイクを持っても音楽はすぐに鳴り出さなかった。



この番組は歌手が話すことはほとんどなく、登場してすぐ歌が始まる。



それがないのは歌う前に何かがある証拠だった。



生放送の今、観客達は顔を見合わせてこれから何が起きるのかと囁き合った。




「…噂が流れていますよね。」




その時、沙羅の声がスタジオ中に響いた。



みんな次の言葉を固唾を飲んで見守っている。




「ドラマの中で私達は再開し、そしてStarlightを再結成します。

…私達がドラマと同じように、グループとしてもう1度やり直すっていう噂です。」




沙羅は少し後ろを見て、すぐ側に居るMinaとHarukiを見た。



2人はこくんと頷いて、マイクを持つ沙羅を励ますようにまっすぐその目を見返した。



正樹と仁も3人の出した答えをまだ聞いていなかった。



正樹は緊張で唾を飲み込んだ。



これが、沙羅が決め2人が同意したこと。



もう変えることは出来ない、3人のこれからの道だった。




「あたし達Starlightは…」




美那が目を閉じた。



晴樹が俯いて、少し笑った。



沙羅は大きく息を吸い込む。





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