Christmas Rose

衣装合わせが終わり、アリスは部屋で明日の戴冠式の流れを再度確認していた。


コンコン


そこへマグがやって来た。


「明日の主な招待客リストです。」


明日は国中、そして国外からも大勢のお客様がやって来る。

長い長い1日になりそうだった。


「あら…?エイレス国のライアン王子もいらっしゃるのね。」

「アリス様、ライアン王子をご存知で?」

マグは少し驚いたように言った。


「ええ。アステル国に2.3度いらした事があったわ。確か建国記念日の時に。」

「珍しいですね。エイレス国は諸外国のと関わりもほとんど持たず謎の多い国なんですよ。」

確かに、アステルからエイレスは遠く離れておりくにを訪れた事はないので詳しくは知らなかった。


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