Christmas Rose
「…父から、縁談を勧めるよう言われました。」

マグの言葉にシドは暫く黙った。

しかし驚く様子はなく、1、2度頷いた。


「そうか、分かった。」


「…シド!」

アリスは思わず二人の間に割って入った。

「…後任はすぐに決める。引き継ぎが出来る様に進めてくれ。マグ、」


シドは立ち上がり真っ直ぐにマグを見つめた。


「…今までたくさん力になってもらった。本当にありがとう。」

マグは深く頭を下げると部屋を出て行った。


「…シド、そんなあっさり良かったの?!」

シドはふぅーと深く息を吐くと明日に深くもたれかかった。


「…アーシャリー家が決めた事だ。俺はこれ以上口出しできない。だが、アリス。マグに本当の気持ちがあるのであれば、君が聞いてあげてほしい。」



アリスはシドの言葉にハッとすると部屋を出てマグの元へ向かった。


シドはこれ以上踏み込めないけど、私なら…



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