Christmas Rose
「….やぁ、ようこそ。」
広い部屋に入ると、国王は笑顔で出迎えてくれた。
アリスはそんな国王に少しホッとして、頭を下げた。
「遠いところをよくおいでくださった。こちらは私の従兄弟、アルトベルム伯爵。こちらはシドの叔母で私の妹のサラだ。」
紹介された人たちは、一人一人アリスの手にキスをして挨拶をしていった。
その後も、国王の娘から、私の身の回りの世話をしてくれる夫人の紹介。
名前を覚えるのに必死なアリスだったが、肝心のシド王子の名前が呼ばれていない。。
「…それで、肝心の王子なのだが…実はな、他国へ視察に出ていて、昨日戻るはずが帰国が遅れておってな…」
国王にアリスは驚いた。
結婚式は5日後だ。
それまでには必ず王子は戻るので、式まで身体をゆっく休める様にとの国王の言葉だった。
アリスはなんだか拍子抜けしてしまった。