年下わんこに要注意
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彼女が部屋に週末来ることが定着してきた。
慣れたのか、もう彼女が抵抗を見せることもない。
最近では守護霊が"もうすぐだよ"と言うことはなくなっていた。
もしかしたら、もうその男は彼女の前に現れているのかもしれない。
彼女はその男を選ぶのだろうか。
それを考えるだけでもどうにかなりそうだった。
彼女を俺なしでは生きられないように。
俺以外の男に触れられても満足出来ないように。
「……んんっ、はるくん……」
「…クスッ………。なーに?ゆいちゃん。」
「…も………私…」
「…ん?また?……だーめ。」
「や……むり…むり……ごめ…なさ…っんっ!」
「…結菜、俺の事もちゃんと気持ちよくしてって言ったよね。」
「………んんっ。……ぅう…っ。」
ふにゃりと彼女の顔が歪む。
………あ、虐めすぎた。
気づいた時には手遅れで、彼女はぽろぽろしゃくりあげながら泣き始めてしまった。