年下わんこに要注意


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今、何時………?

薄目を開けるがカーテンは閉められたまま。
眩しくはないので外が薄暗いことだけは分かった。



………え?
あれ?

私……どうして


ようやく朝の出来事を思い出し、恥ずかしさでどうにかなりそうになった頃、体の異変に気付いた。

シーツの上にはタオルが敷いてあり、ところどころ染みになっている。
そして太ももを伝うモノが何か思い当たった。

あの後もそのまま何度もナカに出されてしまった。
流れてシーツを汚さないように彼が敷いてくれたのだろう。


こんなつもりじゃなかったのに。
拒もうと思えば出来たのに、しなかったのは私だ。

嬉しいと思ってしまった。

彼が私の事を本当に好きなのかは分からないが、好きな人に"愛してる"と何度も言われてたくさんキスされたら拒めない。


本当に彼は私と結婚する気があるのだろうか?
ただシたいだけで、感情が伴わない言葉なのではと思っていたが、彼はどうやら本気で怒っている様子だった。




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