夢物語
「雷雅(らいが)あんた
また喧嘩したのね。
そんなことばっかりしてたら…
母さんご近所さんにどんな顔向けしればいいのよ。」
「うっせぇ、ばばあ。
あんたなんもわかんねえくせに。」
階段を駆け上がり
ベッドに直行。
これはもう日課になりつつある。
うちの親はすぐご近所さんご近所さん。
そんな他人を気にして生きていかなければいけないのか?
俺はそんな生き方したくない。
俺の好きなように生きたい。
自由とは俺のためにあると思っている。
今日はただ、そこらのガキが
いい年した大人に絡まれてたから
助けようとしたわけじゃないけど
大人の見苦しい姿が見ていられなくて
突っ込んでいっただけだ。
ちょっとしたかすり傷ができたが
男だからな。しかたない。