夢物語



遊園地…といえば観覧車だよね。
あの、なんともいえない
ロマンチックな雰囲気で
別れを告げるなんて……
我ながらになんとも酷いこと。

なんだか私性格
ねじ曲がっていないかしら。

これもそれもすべて
健一が悪いんだ。




ランニングが終わり
ほほをつたう汗をタオルでぬぐいとる
多少のイライラも
なんだか一緒になくなった
そんなように感じた。




地道なダイエット生活を2ヶ月間行い
目標の5kgに成功した。
ちゃんとお肌のケアをしながら。

2ヶ月間のおこづかいと
ちょっとばかりの貯金をおろし
かわいらしい服をそろえた。


もちろんちゃんと学校に通ったわ。
健一がこちらを見ているのをみて
なんだかんだ2年前なんだと
実感した。

テストはもちろん同じ問題だから
過去最高得点をとれたし
ちょっとしたハプニンングも
回避できたし
健一をおとしいれるだけだったけど
前よりいい学校生活を
送れて得した気分。



あとは健一をデートに誘うだけ…
そう思ったらすこし緊張。
メール送信を押す。

ポチッ


完了。
あとは返信を待つだけ…


「明日一緒に遊園地にいきませんか?
朝9時に駅前で待っています。」

なんだか堅苦しいかな?


ピコーン♫

きた!

「わかった。」

短いな。
私がどれだけ頑張ったと思うの?



それじゃ、明日に備え
早めに準備をしましょう。





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