強気な彼から逃げられません



「私を受け入れてくれる男の人なんて、怜さんだけだよ」

『もてなくていい。芹花のオトコは俺だけでいいだろ』

「怜さん、酔ってる?」

『とっくにさめてる。愁からのメールを見て、一気に酒の熱なんてぶっとんだ』

「メールって、さっきから何度も言ってるけど、どんなメール?」

私の問いに、一瞬の間があいた。

『芹花が真二と仲良く飲んでるって、写真付きで送ってきやがった』

「な、仲良くって……」」

『普段、俺があまりにも芹花を縛るから、今日は羽根を伸ばしてるんじゃないかって、さ。で? 羽根は伸ばせたのか?』

開き直ったのか、怜さんの声は明らかに嫉妬の意を含んでいて、怒っているような拗ねているような、新鮮な感じがした。

いつも素直に自分の気持ちを私に伝えてくれる。

そして、私が何も不安に思わず心地よく過ごせるようにと、気を遣ってくれる怜さん。

どんな細かい事も私に話してくれるし、素直すぎるほど気持ちを見せてくれる。

だけど、ここまで露わに嫉妬してもらえると、思わず体がほてり、顔も緩んでしまった。

ちょっと図々しく、そして余裕も感じた私は、調子に乗ってしまったのか。

「怜さんだって、私以外の女の子と一緒でしょ」

気になって仕方がなかった事を聞いてしまった。

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