(完)年下男子に惚れました
他の三人は目を合わせて、苦笑いをしながら、蒼が言った。


「とか言いながら、突き放さないじゃない。」


その言葉に少しドキッとしたが、動揺は隠してそっぽを向いて言った。


「優菜ちゃんは心が広いんですよー。」


そう言って、隣にいた夏実に乗りかかった。


瑠衣も蒼も彼氏持ち。


夏実はそんなもの頭の中に存在してないと思う。


こうやってよく、恋バナに持っていかれるけど。


正直私も恋とか、まだわかんない。


そりゃあ、してみたいという気はある。


だけどまだそんな風に思える相手がいないのだ。


いつか、私も誰かを好きになるのだろうか。



青空を見上げながら心の中で呟いた。





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