(完)年下男子に惚れました

2

事件が起きたのはその日の放課後だった。


いつものように授業を終えた私たちはそれぞれ部活に向かっていた。


ちなみに、蒼はバスケ部で、夏実は美術部、瑠衣はバリバリの帰宅部だ。


昇降口で自分の靴箱から靴を出そうとしたその時だった。


「ん？なんか、入ってる。」


靴箱から見覚えのない手紙のようなものが入っていた。


開くとそこにはこう書いてあった。


「放課後、中庭に来てください。」


じっとそれを見ていた私を不審に思った三人はその手紙を覗き込んできた。


見た瞬間、蒼と瑠衣は騒ぎ出した。