一方通行 1
「雄希・・・」
雄「じゃあな。」
呼びかけようとした時、その声に我に返ったのか
無理矢理作ったような笑顔を向け、手を離された。
私の横を取りすぎる彼に、動けなくなる
ただただ、家に入っていくまでの背中を
見つめる事しかできない。
・
・
何で優那なの
何度だって聞く
何で・・・
・
・
・
・
大「あ、凛那。」
前から来てた大翔が、私に気づいたのか
こっちに向かってくる。
・
・
それでも今は、話す気分になどなれない
笑顔で走ってきた大翔に目もくれることなく
素通りすると
そのまま家に入った。
・
・
そのまま、ただいまという事もなく部屋に向かうと
勢いよくベッドにダイブする。
・
・
「はぁ・・・」
あれじゃあ、大翔に当たっただけじゃん
私の醜い心が悪くて
本当は誰も悪くないのに・・・
・
近くにあった枕を抱きしめる。
・
・
恋愛とはこんなにも、人を醜くさせるものなのか。
・
・
だったら
「やめたい・・・」
そう思うのに
簡単にはやめられないのが
人の弱い心なのだろう
雄「じゃあな。」
呼びかけようとした時、その声に我に返ったのか
無理矢理作ったような笑顔を向け、手を離された。
私の横を取りすぎる彼に、動けなくなる
ただただ、家に入っていくまでの背中を
見つめる事しかできない。
・
・
何で優那なの
何度だって聞く
何で・・・
・
・
・
・
大「あ、凛那。」
前から来てた大翔が、私に気づいたのか
こっちに向かってくる。
・
・
それでも今は、話す気分になどなれない
笑顔で走ってきた大翔に目もくれることなく
素通りすると
そのまま家に入った。
・
・
そのまま、ただいまという事もなく部屋に向かうと
勢いよくベッドにダイブする。
・
・
「はぁ・・・」
あれじゃあ、大翔に当たっただけじゃん
私の醜い心が悪くて
本当は誰も悪くないのに・・・
・
近くにあった枕を抱きしめる。
・
・
恋愛とはこんなにも、人を醜くさせるものなのか。
・
・
だったら
「やめたい・・・」
そう思うのに
簡単にはやめられないのが
人の弱い心なのだろう