一方通行 1
力を込められた手にを握り返す
・
「あの二人が・・・付き合ってたりして。」
一瞬躊躇した
・
でも止める理性より先に
動いた感情は、嫉妬だった。
優那しか見えないような雄希を目の当たりにして
何も思わずにはいられない。
・
・
・
雄「は?」
二人をしばらく見つめた後
私の言葉に反応するように、目を見開いた。
・
「この前も、二人でゲームしてたし。」
嘘
私がさせただけだし、すぐに戻ってきた。
「たまに二人でいるみたいだし。」
嘘
全部、嘘・・・
・
・
・
嘘なのに
雄希は全ての言葉が真実に受けられたのか
強張った表情のまま、何も言おうとしない。
・
そんな雄希を、冷たく見据える。
・
・
辛い?
苦しい?
私もそうだった
毎日がそんな日々だった
・
・
傷心の雄希に近づくなんて間違ってる?
うんん、間違いじゃない
私は
代わりでもいいから、傍にいたい
代わりでもいいから、頼られたい
・
・
私自身がそう望むのだから
決して間違いなどではない・・・
・
「あの二人が・・・付き合ってたりして。」
一瞬躊躇した
・
でも止める理性より先に
動いた感情は、嫉妬だった。
優那しか見えないような雄希を目の当たりにして
何も思わずにはいられない。
・
・
・
雄「は?」
二人をしばらく見つめた後
私の言葉に反応するように、目を見開いた。
・
「この前も、二人でゲームしてたし。」
嘘
私がさせただけだし、すぐに戻ってきた。
「たまに二人でいるみたいだし。」
嘘
全部、嘘・・・
・
・
・
嘘なのに
雄希は全ての言葉が真実に受けられたのか
強張った表情のまま、何も言おうとしない。
・
そんな雄希を、冷たく見据える。
・
・
辛い?
苦しい?
私もそうだった
毎日がそんな日々だった
・
・
傷心の雄希に近づくなんて間違ってる?
うんん、間違いじゃない
私は
代わりでもいいから、傍にいたい
代わりでもいいから、頼られたい
・
・
私自身がそう望むのだから
決して間違いなどではない・・・