一方通行 1
止める自信はあった



















「っ・・・!」









それでも、雄希とのバスケは久しぶりで







気づいたら、雄希の匂いが頬をかすめ顔を見上げると









ゴールに吸い込まれてたボール。



















雄「同点。」









ニヤッと笑うと、得意げに言う。









こうしてるときは、私にしか見せないのに







どうして普段から、私にも笑顔を見せてくれないんだろう








なんで









優那なんだろう



















ほらね









こんな事を考えてしまう









だから、雄希から離れようと避けてたのに





























雄「凛那、次お前だぞ。」









考え事をしてたせいで、ボーっとしてた。








雄希の声で我に返る。

















早く終わらせよう









勝てば問題ないし
























雄希が投げたボールを受け取ると








走ることなく、その場で構える。


















私の手から放たれたボールは、綺麗な曲線を描き









音を立てることなく、ゴールをくぐった。




























「はい、私の勝ち。」








適当に済ませると、背を向ける。









雄「まだ残ってるだろ。」







確かにまだ、雄希の回が残ってる。









勝負は決まってないけど、雄希とは今はいたくない。









きっと、雄希が裕翔を好きじゃなかったら









私は素直でいられたのに。








可愛らしく、積極的に行けたかもしれないのに・・・



















「疲れた。」









振り返ると、嫌そうな顔を見せる。









雄「じゃあ俺の勝ちな。」









「もうそれでいいよ。」









それだけ言うと、チャイムは鳴っていないのに体育館を出た。
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