一方通行 1
嫌い









そう言えたら、どんなに楽なんだろう









そう言えたら、もう苦しむこともないのだろうか





























「嫌いじゃないよ。」









でも、そんな事言えるはずもない。









雄「ほんとか?」









信じてないのか、疑うように顔を近づけてきた。







「ほんと。」









雄「ならいい。」








答えに満足したのか、クシャクシャに頭をなでられた。





























「気にしすぎでしょ。」








ジュースを手に持ち、教室に向かう。








雄「そりゃ、大事なやつだし。」








大事・・・ね









きっと、優那の次だろうね。



















雄希の手元を見ると、いちごみるくとココア。









ココアは優那の好物








頼まれてもいないのに、こんなところが分かりやすかったりする。









せめて、気づかれないようにしてよ・・・







































「ただいま。」









教室につくと、大翔にジュースを渡す。








大「お、ありがと。」









席に座ると、弁当を広げる。




























「んー、うま。」







さすが母さん。









大「アイスだけどさ、俺も行っていいの?」









「は?」








急になんの話?









大「いや、優那が俺も一緒にどうかって。」









私の弁当のおかずを横取りしながら言うけど、ややこしい展開にツッコむのも忘れる。
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