一方通行 1
不安になると、決まって聞くんだ









私も優那みたいになったほうがいい?


















雄希はいつも同じことを言う








お前はそのままでいい
















私のありのままを認めてくれる人









だから何があっても








諦めきれないんだと思う。

























まだ、否定的な事を言われた方が









救われるのに・・・








私も分かってて聞く








雄希は、そのままでいいって言ってくれる









確かめたくて、分かり切ってる答えを聞くんだ。





























雄「お前はいつまでも子供だなー。」









からかうように言うと、バカにするように笑ってきた。









「うるさい!」









折角感動してたのに、なんでバカにするかなぁ。









照れくさいのもあり、手を振り払う。









雄「怒んなよ。」









「怒ってない!」









いかにも怒ってるような表情で言う。








結局、素直になれない。





























雄「はいはい。」









子供の我儘を納得するかのような言い方で、返事をすると









またも、私の右手を取った。




























驚き、雄希を見ると








雄「離すなよ?小さい頃に戻ったみたいで、俺は嬉しいから。」








小さい頃・・・







最近の私達は、小さい頃の面影など無くしてるほど







距離があったのかもしれない

























雄希の嬉しそうな横顔を見つめたまま







私は手を離すことはなかった。
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