君に遺された恋
「暮らす?!」

「そ、そんなに大袈裟に考えなくても良いんだけど…
こんな城下よりも、きっと見つかりにくいし、ね?」


なんて都合の良い話なんだ。
僕は奇跡に感謝してミラをぎゅっと抱きしめた。


「行こう。そこへ。
誰にも邪魔されずに生きてみたい。」


早速、僕たちは生活する上で必要最低限の物を大きなリュックに詰めてミラの家を出た。
勿論僕は帽子を深々とかぶって。
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