君に遺された恋
2人の幸せそうな顔が頭に焼きついて離れない。


そしてふと、私は「女」から「使用人」に返る。


同い年といえど、ミラでも客人。
お茶を用意しなきゃ…

私はその場を後にしてキッチンへと向かった。


道中、窓ふき中のベルを発見すると、案の定声をかけられた。


「ねぇねぇ今日のミラおかしくなかった?」

「は?」

「ここの窓から、敷地に入ってくるの見てたんだけど
いつもよりなんかこう、企んでるっていうか…」

「え?そ、そうかなぁ…」

「そうだよ、そろそろレグルス様に気持ちぶつけちゃうかもよー?」

「ぅ……。」

「腹くくってます!って感じだったし。
アル、モタモタしてたら一生「使用人」のままだよ?
好きですって言っちゃいなよ!」

「そんな事言ったって…」

「お茶持ってくフリして、イチャイチャしてるとこ邪魔しちゃいな!
あんなチャラチャラした女より、アルの方が仕事できるって!」

「何それ全然嬉しくないー!」

私はベルに背を向けてさっさとキッチンへと向かった。

「頑張りなよー!」

後ろからベルの声が聞こえる。
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