君に遺された恋
レグルス  愛の交錯
彼女が打ち明けた魔女に対する不安を
僕はどうすることもできなくて
愛しいミラの頭を撫でた。


この頭の中で、君はこの悲しい魔女の運命を恨んでいるだろうか。
魔女の力が目覚めたら、僕は彼女の事を支えることができるだろうか。

いつもの笑顔にするために、僕には何ができる?


そんなことを考えているとミラが急に僕の胸に抱きつく…!


ミラの甘い香りがふわっとして僕はあからさまに動揺してしまった。
そうだ何か会話を変えよう…


「ちょ…あの、ミラ、そ、そうだお土産があるんだ!」

ベッドの脇の小さな引き出しから小さな包みを取り出しミラに手渡す。
公務の帰り、父には内緒で買ったブローチだ。


「あけてごらん」

「ありがとう。何かしら」

僕はミラがキラキラした目で包みを開けるのをそばで見たくて
ベッドに腰掛けるミラの隣にそっと座った。
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