強引同期と偽装結婚することになりました
千鶴ちゃんは息抜きの仕方が分からず、挙句の果てには八つ当たり。あのお母ささんは息抜きのために行ったツアーで余計に辛い思いをした。
それなら乗客がママと赤ちゃんだけならどうだろう。そして、出来るなら、ママの息抜きになるようなツアーがいい。
それならバスの中で泣いてもお互い様だし、授乳も気にならない。それに閉鎖的な環境から少しでも解放されてお母さんの気分転換になるかもしれない。
だからこの企画案が通ったことは本当に嬉しかった。千鶴ちゃんやあのお母さんのような人の力になれるかもしれない。それなのに・・・
「篠宮、企画書が出来なかったらこの話はなかったことにするからな」
社長から念を押された。なんとしても、企画書を作らなくちゃいけない。絶対にこのツアーを成功させたい。でも何も手に付かない。お腹、空いたな。
「篠宮!おめでとう。企画通ったんだってな。あの企画、すごくいい企画だったもんな。でも、その割りには浮かない顔してるけどどうした?」
「あっ、うん。企画書やらなくちゃいけないなあって頭の中でいろいろ考えててさ。優木くんはどんな企画案を出したの?」
「俺?俺はまだ考えてるかな。頑張れよ。昼は??俺、今から昼休憩取れそうだし、お前も行けそうなら一緒に行くか?」
「う、ううん。いい。大丈夫。食べたら眠くなって企画書に集中できないと困るから」
「そっか。あんまり無理するなよ」
そう言って優しく頭を撫でて出て行ったのは優木祐(ゆうき たすく)くん。優木くんは去年の春のツアーの企画者で、上司の信頼も熱く、かっこいいと評判の同期。同期といっても二人だけだけど。
でも最近は、社長の右腕とも言われているし、営業先の中には、彼を指定してくるところも多い。
それだけじゃない。身長、178センチの高身長。パッチリとしたアーモンドの二重と羨ましい顔つきだったりするのでテレビに出た後も彼のことが知りたいという電話まで殺到した。
それなら乗客がママと赤ちゃんだけならどうだろう。そして、出来るなら、ママの息抜きになるようなツアーがいい。
それならバスの中で泣いてもお互い様だし、授乳も気にならない。それに閉鎖的な環境から少しでも解放されてお母さんの気分転換になるかもしれない。
だからこの企画案が通ったことは本当に嬉しかった。千鶴ちゃんやあのお母さんのような人の力になれるかもしれない。それなのに・・・
「篠宮、企画書が出来なかったらこの話はなかったことにするからな」
社長から念を押された。なんとしても、企画書を作らなくちゃいけない。絶対にこのツアーを成功させたい。でも何も手に付かない。お腹、空いたな。
「篠宮!おめでとう。企画通ったんだってな。あの企画、すごくいい企画だったもんな。でも、その割りには浮かない顔してるけどどうした?」
「あっ、うん。企画書やらなくちゃいけないなあって頭の中でいろいろ考えててさ。優木くんはどんな企画案を出したの?」
「俺?俺はまだ考えてるかな。頑張れよ。昼は??俺、今から昼休憩取れそうだし、お前も行けそうなら一緒に行くか?」
「う、ううん。いい。大丈夫。食べたら眠くなって企画書に集中できないと困るから」
「そっか。あんまり無理するなよ」
そう言って優しく頭を撫でて出て行ったのは優木祐(ゆうき たすく)くん。優木くんは去年の春のツアーの企画者で、上司の信頼も熱く、かっこいいと評判の同期。同期といっても二人だけだけど。
でも最近は、社長の右腕とも言われているし、営業先の中には、彼を指定してくるところも多い。
それだけじゃない。身長、178センチの高身長。パッチリとしたアーモンドの二重と羨ましい顔つきだったりするのでテレビに出た後も彼のことが知りたいという電話まで殺到した。