ー社長と甘い恋ー
今日から繭がまた会社に戻ってきたのだ。

「栞、みなさん。お待たせしちゃってすいません。」

繭が産休をとっていたのはもちろんみんな知っている。

でも社長の子供と知らないけど。

「私、ちょっとトイレ。」
そう言って私は席を立った。



「っと!すいません。」
廊下の曲がり角で走ってきた男性とぶつかった。

「佐伯くん…?」

「え?」
と向こうも顔を上げる。
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