陽だまりのなかの僕ら
「喉乾いちゃったなぁ・・・」
私はそう呟いて、そのまま一階へと階段を降りる。
顔がまだ熱い。こんなにも苦しい。
感情が分かってしまうと、こんなにも苦しいものなのか。
恋って、こんなにも心臓をえぐられるような、へんてこな気持ちになるのか。
リビングへ向かう途中、リビングから、かすかな光が漏れていることに気付いた。
・・・まだ誰か起きているのかな。
藍実はないから、隆貴か、おうちゃんか。
そんなことを思いながら、私はリビングへ入ろうと、少し覗いた。
すると。