陽だまりのなかの僕ら

「喉乾いちゃったなぁ・・・」

私はそう呟いて、そのまま一階へと階段を降りる。

顔がまだ熱い。こんなにも苦しい。

感情が分かってしまうと、こんなにも苦しいものなのか。
恋って、こんなにも心臓をえぐられるような、へんてこな気持ちになるのか。



リビングへ向かう途中、リビングから、かすかな光が漏れていることに気付いた。



・・・まだ誰か起きているのかな。



藍実はないから、隆貴か、おうちゃんか。


そんなことを思いながら、私はリビングへ入ろうと、少し覗いた。


すると。



< 40 / 107 >

この作品をシェア

pagetop