陽だまりのなかの僕ら


「ゴホッ・・・ゴホッゲホッゴホッ・・・う・・・ケホッ・・・は・・・は・・・」

おうちゃんの声だ・・・!

まだ、苦しそうな咳は続いている。
私は何かをしなくてはいけないという衝動に駆られ、リビングへ走って行った。


「おうちゃん!!おうちゃんっ!大丈夫?!」


そのまま駆け寄り、おうちゃんの背中をさする。
私の手は、少し、震えていた。

「う・・・ケホッ・・・ごめんね、心配・・・させっ・・・ゴホッゴホッ・・・」


すごく息苦しそう。これが、本当に風邪なの?

いつになく苦しそうに、おうちゃんが顔を歪める。
手で、口を押さえている。

「ご、ごめんね。ちょっと、咳がひどくなってるみたいで・・・苦しくて・・・」


私は力なく笑うおうちゃんを見て、泣きそうになった。
すぐに、おうちゃんのおでこに手を当てて。

「・・・あっつい・・・」


測ると、39℃・・・

私は急いで隆貴を起こして、部屋まで運んでもらった。



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