陽だまりのなかの僕ら
ベッドへ行ってもおうちゃんは、ただ苦しそうに息をしているだけ。
私はおうちゃんのおでこに濡れたタオルを当てた。
そしてそのまま、おうちゃんの髪の毛をさらりと撫でる。
・・・おうちゃん。
好きだよ・・・
「おうちゃん・・・私・・・」
『おうちゃんのこと、好きだよ。』
そう言おうとした瞬間、部屋のドアがそっと開かれた。
振り向くと、
「隆貴・・・」
「どう?桜輔は。あいつ最近咳がひどかったもんな。無理が祟ったんだ・・・。」
そう言いながら、心配そうにおうちゃんを見やる隆貴。
優しいな・・・
隆貴は、私の隣に座った。