ぼっちでも
うとうとと微睡んでいると、時間が過ぎるのは早いものでいつの間にか窓の外には大きなお月様が我が物顔で空に鎮座していた。
それをぼんやりと眺めながら、自分の置かれている状況に私はハッとした。
いけない、帰らなければ!!
だけど、そう思ったけど私はなかなか動き出す事が出来なかった。
どうせ帰っても一人だ。二人分の料理を作ったって私一人で食べる。彼が帰って来る前に自分の部屋に籠り彼が帰って来る頃には私は夢の中。そんな生活もう嫌だ。
そう思ったらベッドの上から動き出す事が本当に出来なくなった。