ぼっちでも
母親の何気ない一言に、私の手は完全に止まってしまった。
確かに自分でもちょっと痩せたかな?と感じていた。が、そんな風に母親に言われてしまうとそれが妙な真実味を帯び、認めざるおえない真実になる。
「とにかく食べましょう。冷めると美味しくなくなるから」
「……」
止まってしまった私の手を動かすように母親はそう言うと、自らの目の前に置かれた皿に手を付ける。私も何となく母親を真似て少しずつ口に運ぶ。
だけど、食欲なんて全然なくて、なかなか目の前にある皿の中身は減らない。
「ねぇ、全然食べてないけどどうしたの?もしかして具合でも悪いの??」