ぼっちでも
何とも返事に困る質問に私は押し黙る。具合は悪くないけど、でも気持ちはぐちゃぐちゃだ。胸に何かが引っ掛っていて息苦しい。
「食べられるだけでいいから食べなさい」
「………」
呆れたかな。私の事。
だけどいつもの事だから仕方ない。
こんな態度を取ってしまうから、母親も父親も私には関わりたくなくなるんだ。だから、私は今までずっとひとりぼっちだったんだ。
そう思ってしまったら、もう目の前の料理には手は付けられない。なんだか胸だけがざわざわと苦しい。
そんな私の態度に母親は完全に呆れたのかもう何も言わなかった。
結局私は母親の思いとはほど遠い事しか出来ない子供なのかもしれない。