地獄の果てでキミを愛す
足りない。
まだ足りない。


どれだけ愛しても桜は俺を求めはしない。


その理由は分からなかった。
だけど直ぐに答えは浮かんでくる。


そうか。
そうだったのか……。



「桜……お前は欲しがりだな……」

「っぁぁあ!」



激しく愛せば桜は身を捩らせた。


そんな姿さえも可愛くて
体はもう俺無しでは生きられない程に染まっている。
それが一瞬にして分かる。



「心配しなくても、もっと愛してやる」

「っん……」



これだけ抱いても
桜は俺を求め続ける。


もっと深く愛して欲しいと。


だからお前は俺を受け入れないのだろう?
お前が求めているのはもっと深い愛情なのだから。
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