地獄の果てでキミを愛す
いつのまにか意識を飛ばしたのか桜はぐったりと倒れていた。


無理はないだろう。
休みなしで抱き続けていたのだから。


でも。



「止めてやらねぇよ。
お前が自分から求めるまで、な」



きっともう少し。
そう、あと少しでお前は俺を求める。


その時は一緒に壊れような。


深く互いを求めあって

死ぬまで……。

いや、死んでからもお前を離さなない。



「愛してる……桜……。
だから、狂え、お前も」



俺はもう……。
とっくに狂っているのだから。


お前も俺の所まで堕ちて来い。
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