地獄の果てでキミを愛す
もう取り返しがつかない。

それは私も貴方も知っていたんだ。



「愛してるっ……」



何度も囁かれる愛の言葉。


大好きな人に言われたら
跳ね上がるくらいに嬉しいのに。


今の私は歓喜の声を上げる事も出来ないんだ。



「あぁぁっ!!」



私が上げられるのは鳴き声だけ。


喋る暇も与えられないまま
私に快感を与える直哉は
満足そうに私を見ている。



「可愛いな、お前は」

「なおやぁ……」



疼く体。

でも直哉はそれを見て手を止めてしまった。
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