地獄の果てでキミを愛す
「盗聴器……?」

「ピーンポーン!」



何がそんなに楽しいのか
満面な笑みで盗聴器を指で回す亮太。


その姿は信じられない。
だって盗聴器なんて普通に生活してたら見る事すらないのに……。


この男は至って普通にそれを扱っている。



「おかしいでしょ……何なの……」

「おかしい?何が?」

「盗聴器つけるなんて何考えてるのよ!それに……」

「それに……?」

「直哉に首輪をあげた時点からこうなる事を想定してたってことでしょ」



私がいつか直哉に監禁される事を亮太は分かっていた。
だからその道具を直哉にあげたんだ。


だけどその機会は中々やってこなかった。

だから引き金となる言葉を言わせたんでしょ?


『彼氏が出来た』


その言葉は呪文の様に直哉へと突き刺さった。
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