地獄の果てでキミを愛す
「ははっ!!桜って意外に頭いいよね」

「……」



ケラケラと笑いだす亮太。


だけどその目は笑っていない。


虚ろなその目は、いつもと同じ。
なぜ今まで気付かなかったのかが不思議なくらいだ。



「そうだよ。直哉は元からそういう素質があるって知ってたから」

「素質……」

「うん、狂愛者でしょ、アイツは。
お前が好きで好きで堪らない。
……自分だけのモノにしたいけど
お前に嫌われるのが怖くて行動できなかった弱虫」


ペラペラと喋りながら
首輪に盗聴器を戻す亮太。



「その背中を俺が押した、それだけ」



ニコリと笑った亮太に虫唾が走った。
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